7本立てのオムニバス芝居「PRIFIX 3」を観に、久方ぶりの王子小劇場へ。
お目当ては、競泳水着の「地球の上で待ち合わせ」。
花組芝居の堀越さんも出ているので要チェックでした。
堀越さんは以前、めくるめくの共演者であるのりちゃん(Reset-N)が出ていたDull Colored Popという団体のオムニバスを観に行った時に、芥川原作の「藪の中」という戯曲で一人で何役も演じ分けていた方です。
とてもよかった!
倦怠期のカップルと、元不倫カップルと、高校の頃の旧友(女2人)の、それぞれの待ち合わせを軸にしたお芝居。
倦怠期のカップルの距離感も緻密だったし、元不倫カップルの、純粋だからこそ歩み寄りきれない「好き」という気持ちも見事だったけど…
ピンポイントで強烈に共感してしまったのが、旧友との再会した瞬間の微妙な空気!
実際に会うまでのやりとりのメールを人物が動きながら細かく声に出して読む、っていう表現なんだけど、散々仲良い感じで盛り上がっといて…会った瞬間そんな感じなのー!?
でもそんな感じ、覚えあります。。。
人と待ち合わせして、会って、別れる。
こんなむつかしいことを、「素人だってできる簡単なこと」と言える人は若い、と冒頭にコントのように表現していたがその実、それは的を得ていて、僕達が過ごしている毎日はとても奇跡的な毎日なのかもしれない。
と、思ってしまった舞台でした。
2本目、ナカゴーの「超能力学園Z」。
聞いたこともない劇団名でしたが、やられました。
超能力を使える女の子の自己紹介から始まったのだが、登場人物全員、これがまた海外ドラマの吹き替えをデフォルメしまくったような口調で、とても笑わせてもらいました。
口調だけでなく、身振り手振りもデフォルメ祭。
すげー楽しそうですげー楽しかった。
アメリカの超能力学園では、宇宙人をやっつけるのに手裏剣を使うようです。
4本目は、マーク義理人情の「白鳥の湖」。
これまた初めて聞く劇団名でしたが…。
尋常じゃないくらいに面白かった、抱腹絶倒とは正にこのこと。
ボディービル部の幼なじみ3人(小・中・高の12年間クラス一緒)である
デブで物事をあまり考えてないオカザキと、
そのせいで少し精神が尖ってるやせっぽちのナルセと、
この二人と一緒にいるから比較的まともに見えたんだろうけど多分こいつも結構ズレてるタカハシが
下洗水産高校ボディービル部員としての最後の夏、最後の大会に臨まんとするお話。
ナルセがオカザキにおもいっくそ唾吐いた時は
ぐっと心を掴まれた気分がしました。
ずっと観ていたい3人でした。
マーク義理人情だけで¥2500でももったいなくなかったですよ。
今度は保育園でクリスマス公演らしいです。
観に行きてー!
こういう面白い芝居、もっと観に行きたいもんですね!
ちょっとお金貯めて、でっかいところもどんどん観に行こうと思います!

うひえぇ…
あ、七色いんこ読も
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