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# 便座、ドヴォルザーク、幼年期 (Feb, 14, 2008)
2008/11/10 18:01
だいぶ陽が伸びた気がする
空は未だ、降雪の予感を孕んだままだが
これから暖かくなる兆しを隠しきれていない


小さい頃から
今よりもっと小さい頃から
ワクワクという感情は僕に便意を催させた

ギターとアンプを買った時とか
簔輪くんにエロ動画をタダで見る方法聞いた時とか
水槽セット一式プレゼントされた時とか
初めて原付のエンジンかけた時とか
何か新しいことを始める時や
良い意味で期待を裏切られた時
ワクワクは僕の下腹部を押し下げた

それはおそらく
脱糞前の便意による束縛からの解放に端を発するのだろう

ご存じのように
ゆでたまごの殻よりもろい我々にとって
この世は絶望に満ち溢れている
希望の無い世界では、誰もがドロンジョ様やアイちゃんのような女神の出現を待ち望む

ドロンジョ様もアイちゃんもいない世知辛い世界には
脱糞を促す芸術作品が必要なのだ

寿命や他人を始めとしたあらゆる束縛から逃れるには
もはや現実逃避しかない

それはやはり一時的だけど
完全な解放は生を抱きつつは得られないじゃないか

だから
「舌を全部火傷させ目に釘を刺し四肢を骨折させた上、薔薇の棘の粘膜を全身に塗りたくってもなお生の実感を得られない人間は、生の実感を得た瞬間死へのステップを踏み始める」
と言った哲学者や
「早く死なないと死んじゃうよ」
と急かすテロリストに同調するよりむしろ
「生きてることが大好きで意味も無く興奮してる
一度に全てを望んでマッハ50で駆け抜ける」
という唄を口ずさむべきではないだろうか
最善策は口ずさみながら脱糞に臨むことだ


無駄口に
思いの丈を
詰め込みて
一人つぶやく
睨み囁き

共感を得ることが大事だ
過去に共感を得たこの川柳のように
うまいことできない


だいぶ陽の伸びた空を眺めて
幼き日の誓いを思い出しながら
いつもより白い息を吐く



「丸めて捨てた人生に用は無いだろう
死ぬまで観覧車にでも乗ってろよ」

今度は誰が誰に言うんだろう
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