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# 幸せすぎて怖い、その恐怖を抱きしめる
2009/02/08 19:21
それはまるで完璧な朝だった

シャワー、食パン、コーヒー
朝にしたい全てを終えた僕は集合場所へ出かけた

「虹色★ロケット」の頃からの僕の友達、リレ氏は少し早めに着いていた
昨年の舞台「バクダンジュース」、先日の舞台「めくるめくセックス」も観に来てくれ、ありがたい感想をいつも頂いている
そんなリレ氏と、伊豆巡り二人旅を


車中、「めくるめくセックス」の感想や、ラチカルメンバーの近況や
リレ氏が行った混浴露天風呂の話など
勝沼のぶどう園へは、ひとまず近いうちに泊まりで行ってきます

西伊豆に入り、海岸線を進むと

海に浮かぶ富士

まるで富士山が海に浮かんでいるような
限られた場所でしか見ることのできない風景は、例外なく心に影響を及ぼす

しかし気を取り直す
今日は、限られた場所でしか見ることのできない風景をここぞとばかりに見に来たのだ


少し進むと、「達磨寺」という看板が
「何だ達磨寺って!」と思い、車が停まる

達磨寺

いかがわしい…

達磨寺2

嫌いじゃない…

達磨寺の従業員(いっぱいいたから従業員だと思う)によると
達磨という人はもともとインドの王子様で
若いときめちゃくちゃいろいろ歩き回って修行して
中国の山奥で9年間座禅して
宗教の考えの違いで毒盛られて死んだんだって

実際あんま覚えていません

そんなことよりも、拝観料を払って
達磨の座像としては日本最大という、5メートル3トンの達磨像を見に寺の中へ
中の人がまたいろいろと説明してくれてたけど、リレ氏と僕は
達磨像の横の掛け軸にあっけをとられていた

その掛け軸は、遠くから見れば達磨さんの絵(目かっ開いてくそ怖え)なんだけど
近くでよく見ると、その絵は全て信じられないくらい細かい文字で書かれていて
それは全て、般若心経の経文で、延べ24万字とのこと

外見がどんなにいかがわしくとも、あれを見たら嫌でも言葉を失います
その下に、その達磨の絵を書いた人の写真があったけど
その人は一体、あの達磨の絵に何を託したのだろうか
どのような信仰心があったのだろうか
南無達磨蘇婆訶と三回唱えてきました
ナムダモソワカと

達磨寺
後半はお土産屋さんだったからすっ飛ばしてきました
ただ最後に、大縄をくぐってその先の達磨像の、自分の心配な箇所を撫でると病気とか症状がが良くなる
というのがあったので、ひとまず心臓を撫でました
実は先月2回ほど、心臓止まるんじゃねえかな、と思わされたことがあったのです


その後、男二人で「恋人岬」へ行ってきました
老夫婦をよく見かけて、とても幸せな気分になりました
僕がおじいさんになったら、おばあさんと一緒に来たいなと思いました
その先には絵馬の大群が
恋人岬の絵馬ですから、「永遠に一緒に」とか、「絶対幸せになろう」とかはわかるんです
「LOVE×2 最高の二人!」とか、意図が汲み取れないのも何個かありましたが
言わんとしてることはわからなくもありません

絵馬の構成はこうです
まず表に、「世界一の熱愛宣言!」と書いてあり、裏に「二人の紹介」と「二人の願い事」というのがあります
だいたい例として、紹介「ケンジ♡ミキ」願い事「結婚して幸せになろう!」とかです

ただ一つ目を疑ったのは
紹介「合コンでズキューンしちゃったのだ♪」願い事「億万長者になりたい!」
というのがあったので、この場を借りて茶化させて頂きます
勢いは伝わらなくもないけどさ

そのあと、恋人岬へ
そこには「愛の鐘」なるものがあるらしく、向かう道中で何回も鐘の音が聞こえてきました
老夫婦と何組かすれ違いました

アモーレ

愛の鐘よりもこの像よりも、景色がすごかったわー
景色に感動していると、リレ氏より「この先は普通の海じゃないよ」とのお言葉

長い参道を戻り、堂ヶ島という地域へ
堂ヶ島というのは島の名前ではなく、地域一帯を指すらしい
遊覧船に乗る
土曜ということもあってか、なかなか乗客は多い
加山雄三ミュージアムというのがあって、スピーカーから流れる若大将の歌に送られ
遊覧船は出航する

遊覧船

は、晴れてきた…

遊覧船2

不思議なことに、ご覧のとおり海水の色が青じゃなく緑なんです
なんで緑に見えるのか、わかる人教えてください
水がとても透き通っていて、海底が見えるほどでした

遊覧船3

堂ヶ島周辺は、こんな感じに小島が数多くありました
隆起したのか、陥没したのか

遊覧船4

この小島は司法に洞窟があって
そこは伊勢エビの住処らしいです、捕っちゃダメなんだって

遊覧船5

なぜこんな風に地層が見えるのか、まるで刃物でストーンと切り落とされたような絶壁
添乗員さんは浸食によりこうなった、って言ってたけど
それはどうかな

いよいよ、堂ヶ島遊覧も終盤
島と島の間を通ったりして

遊覧船6

いよいよ洞窟へ
この洞窟には天窓があって
まさか自然の産物とは思えない
人間の手が加わっていないとは本当に思えない

天窓洞窟

この直後、奇跡のような写真が撮れたのですが
その写真は後日、毎月開催されている「ラチカル写真展」において
投稿したいと思います
詳しくはリンクから、Latimeria ChalumnaeのHPへ


腹が減りすぎたので、漁村の定食屋さんに入りました
すぐそこが港だし、表ではお兄さんが魚を淡々と干している
期待値は高まる一方です
焼き魚定食と刺身の盛り合わせを頼んだのですが、まず出て来たのは頼んでいない小魚を焼いたもの
箸で持ってびっくりです、ふかふかなんです
あれだけでご飯2合はいけますが、刺身を頬張ってまたびっくり
新鮮すぎる…
僕の両親は千葉の銚子生まれで、僕も小さい頃からお刺身をたくさん食べてきましたが
穫れたてというのはまさにこのこと
冷凍にしていないとこんなにも違うのか、と
焼き魚は、確かタチウオとカマス
箸を入れた瞬間、立ち上る湯気、沸き起こる歓声
あれを食べるために働いています、と言っても誰も笑えないと思う


ものすごい長い一本道を進み、行き止まりにある波勝崎苑というところへ
何でも、350匹もの野生の猿がいる、ということです

檻も柵もない、けど猿に触れちゃいけない、がルールでした

猿

さわりてえー!

猿2

握手してくれー!
「ルール破ってもマナーは守るぜ」にのっとり、触りはしませんでした
でもポケットに手を突っ込んでたら、猿の方から寄ってきてちょっかいを出されました
どうやらポケットに手を突っ込んでいると、何か食べ物を持っていると思うようです

触れないので、せめて会話くらいはいいだろうと思って

猿3

話しかけました
そして生まれて初めて、猿にウザがられました
でもこの子はおとなしかったです
奥の猿が訝しげにこちらを見ています

猿4

「昨日ボスにいじめられた」って、真顔で言われました


伊豆半島最南端は石廊崎というところなのですが、そこにも行ってきました
絶景も絶景、圧巻です

石廊崎

リレ氏の言葉は嘘ではありませんでした
普通の海じゃねえ
しかし、写真ではうまく伝えられません
実際に行ったら、本当に普通の海じゃないんです

ザッパーン

この写真のタイトルは「ザッパーン」です
むしろ「ザッパーン」以外の何物でもありませんね


とうとう、混浴露天へ
そこは大正時代からある温泉で、建物も風格がありました

金谷旅館

混浴温泉の写真いっぱい撮るぞ!って意気込んでいたけど
それがただの犯罪だと気付くまでだいぶ時間がかかりました
なので浴場内の写真は撮りませんでしたが、もの凄い雰囲気でした

千人風呂
公式サイトより

湯気立ち上る中、裸電球わずか3つ
そして壁は全てヒノキ、ぬる湯の魅力を学びました
趣きに重きを置く日本人ならではの感動なのだな、と
よく映画の撮影などで使われるらしいです、それも納得
旅館としても営業しています

金谷旅館2

飲み物を買って、岩根風呂温泉というところへ
そこも混浴、しかも海を見ながら湯に浸かれると
驚いたのが、まず脱衣所がフリーダム
男も女も無く、ただ「脱げよ」って感じ
そしてまたまた驚いた
今自分がお湯に浸かってるすぐそこが海で、絶えず波を打っている
左上を見ると、満月になり損ねた月が燦然と輝いている
ずっと向こうに、大島の輪郭がはっきりと見える
足を伸ばせる源泉掛け流しの湯に浸かり、さざ波のざわめきを聞きながら、月を見る
これ以上のラグジュアリーは滅多にない

黒根岩温泉
公式サイトより

しかし、脱衣所に書かれていたことで残念だったのは
「アメリカを見ながら入いる露天風呂」
何のこっちゃ


正直、あちこち歩き回って温泉2カ所も入ってくたくただったので
帰りの車の中ではガン寝でした
リレ氏、全くもって申し訳ない…

気付いたら眠っていたような状態で、僕を唐突に起こしたのはリレ氏の奇声
「はっ!」と目を覚ますと、どこぞの夜景が
最初は熱海の夜景かと思っていたけど、どうやら違う模様
写真じゃ伝わらないんだよな

夜景


最後に、五反田へ行きました
五反田に「ミート矢澤」という和牛専門店があるのですが、そこのハンバーグがヤバいとのことで、夕食を食べに
寒空の下、行列を30分ほど待って店内へ
普通のハンバーグ(200g)を頼みました

本音を言うと、そこのハンバーグはソースをかけて食べるのはNGだと思いました
まず、A5ランクの牛肉を使っているらしく、ハンバーグ自体の味と香りがとてもかぐわしい
そして、ふわふわ
ナイフを入れると(リレ氏と僕は箸で食べましたが)、肉汁がドバッとしだれ落ちる
塩と胡椒以外をつけて食べるのは、いくら「ミート矢澤オリジナルソース」とはいえ
もったいないのではないか、と思いました
ソースはソースでとても美味しい
舌をくすぐるような、好奇心の強そうな味が口全体に広がります
ただ、ハンバーグと一緒に食べると、ソースが勝ってしまう
ソースは、僕はあくまでポテトやブロッコリー用として用いました

リレ氏に一日運転してもらってしまいました
本当にありがとうございました、この日ほど正しい休日の過ごし方はあまりないと思います

近いうちに「永遠の子供たち」と「40歳の童貞男」必ず観ます



爪を切ったから
生物のいない水槽でも片付けようかな
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