2025/04/30 00:06
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2009/02/06 23:14
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コーヒーを飲む コーヒーを飲めば、安らぎを得られることを知っている ご飯を食べる ご飯を食べれば、お腹が満たされることを知っている 音楽を聴く 音楽を聴けば、心の色が少し変わることを知っている あと一つが何か、少し長い間、忘れていた なぜ忘れていたの?と訊かれたら、僕には答える自信がない なぜ思いだせたの?と訊かれたら、僕はきっと困るだろう 理由はあまり重要じゃないんだ それより僕は思いだせたことを自慢したい 昔みたいに 電車から見るビルの屋上の空調の室外機が墓石に見えてしまうことも もう二度とないような気さえする パブロフはメトロノームを聞かせたけれど 僕は犬じゃないから 何もなくてもすぐに思い出してしまうんだ 家賃を振り込んだから 爪でも切ろうかな |
2008/12/06 02:10
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小田原急行電気鉄道準急行新宿行き 8:22柿生駅2番線ホーム発の満員電車に揺られながら 車窓の外のビルたちを見て 「こんなに狭いところに何百人という人間達が数メガトンというストレスを生み出しながら働いているんだな」 と驚いていると 過ぎていくビルの中の、4つめのガラス張りのそれに 僕の乗った満員電車がきれいに反射して 「ドナドナ」のメロディがいたずらに笑う 表参道から新宿までざっと1時間 仕事終わりに歩いてみました 僕はやっぱり華やかなところが苦手みたいで 表参道〜原宿あたりまでは頭が痛かった 途中で降った雨が一粒目に染みて少し痛かった 明治通り、千駄ヶ谷の手前にある 東郷神社で道草を食ってみると いろんなものが強ばってたんだなって気付きました 他人に睨みを効かせて いらないことで気を病ませるより モラルゼロはシカトして よく晴れた日にだけ許される「多摩川から見える富士」を 車窓から眺めた方がよくないか |
2008/11/20 00:31
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月が祝杯を掲げようとしている その傍らでは プランクトンが溺れている プランクトンはなんとか助かろうと 下から揚がってきた気泡にしがみつく 浮き上がる気泡にしがみつきながら 僕はこの空気より軽いのか、と 周りを見る 周りは必死に 気泡にしがみつき助かろうとする さあらば僕は自分を助けようか 残酷な半月が水面に鏡を作る 水面に映るは我が確執 |
2008/11/16 00:36
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昨日、パパが60歳になりました 「還暦です」と言うと、少しばかりショックです 「もうそんなになるのか」と、わかってはいたものの この1ヶ月弱、僕とパパの年の差は40です 僕は、パパが39歳の時の子供です、初めての男の子 僕が生まれた時のパパの年になるまで、僕は今まで生きてきた年月の倍かかる、と思うと なんだかもの凄い長い時間をキャッチボールするようです 僕はパパも大好きです 幼稚園とか、小学生とか、中学1年生くらいまでは 本当におっかなかったです 典型的な「怒ると怖い」タイプで、その様は徹底的でした お母さんに「パパに言うよ!」と言われただけで萎縮してしまうほど その頃のパパは怖くて、小さい頃はあまり好きじゃありませんでした でもスキーには毎年行き、スキー旅行の時のパパは子供の時の僕も大好きでした 僕のスキーはパパのスキーです しかし中学2年のある事件から、僕には冷えきった反抗期が来ました その頃から少しずつパパの元気がなくなっていったのかな、と今思います パパが働いて得たお金でボクシングをやっていた僕は、決して暴力は使いませんでしたが 変な自信から、怒られてもパパに反抗するようになっていました 僕は今までくっついていた食卓のイスをこれ見よがしにパパから遠ざけ ことごとく無視し 三人称ではパパのことを「あの人」と言い 僕がパパを見る目は文字通り冷めきっていました この反抗期は長かったです 反抗期が過ぎ、パパとも反抗期前より仲良く話せるようになりました しかし、僕を怒る時のあのエネルギッシュな面影はもうありません そのかわり、孫を可愛がり、積極的に家事を手伝おうとし、 語り口もかなり穏やかになりました 群馬サファリパークの園内を、動物を眺めることなく車で通過したあの頃の父からは想像もできない 「旅行に行こうか」という言葉も飛び出すようになりました そして実際に9月に2泊3日の家族旅行に行ってきました 以前は出不精だったのに、僕が出る舞台も渋谷まで見に来てくれました 僕にとって、他人に自慢できる人の一人です 今年の誕生日を迎える2年半ほど前から「60になったらな…」と 昨日という日を楽しみにしていました これからは仕事のお休みも増えるそうです、決してネガティブな意味でなく ここ5年ほど行っていないスキーにも「行こうよ!」と やる気満々です パパがずっと欲しかったパジェロ そのディーゼル型が販売開始とのことですが 僕はパジェロディーゼルでもそうでなくても 早く笑顔のあなたと二人乗りのリフトに乗りたいです しかし反抗期の後遺症は僕に深く根強いています 僕はまだ面と向かって「パパ」と呼べません 「お父さん」と呼ぶ度に、想像以上に淋しくなってしまうのです |
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